大西町の家


05.11.02

室内では、相変わらず大工さんが、床貼りを行っています。
今日は、塗装の職人が4人来て、一気に塗り始めました。
外回りは、下塗りを大方終えてしまいました。
今週中に、外回りは仕上げる予定です。

他に今日は、設備の矢野さんが床下の配管をしました。
まだ2、3日かかりそうです。


05.11.08


今日から、内壁の工事に貼りました。
といっても、大工工事ではありません。
鉄骨屋の渡辺さんの仕事です。
内装仕事ということで、ミリ単位の精度が必要で
普段、それほどの精度を要求されない渡辺さんには、
ずいぶんと過酷な仕事になってしまいました。

内壁は、キーストンプレートという波形の鉄板です。
これは、屋根や外壁にも使っているものです。
あまり内装材としては使わないものですが、
その存在感は、床や天井のケンパス材と相まって
とても質の高い空間になることが想像され、
今日はとてもワクワクした日になりました。


05.11.17


今週前半は、壁内部の配線や、
設備配管を行いました。
今日からは、再び片側の壁の取付けをはじめました。
この作業も、おおかた明日で完了する予定です。
来週からは、塗装工事や建具、家具工事などが始まり
ます。現在は、建具や家具やキッチンの段取りで
事務所の仕事も多い時期です。


05.11.18



内壁のキーストンプレートの建て付け工事も
今日で一段落つきました。
今日は他に、塗装屋さんが2人で
外回りの仕上にはいってくれました。
来週からは内部の塗装にはいります。


05.11.24



室内の塗装工事も今日で大方終わりました。
今日は、スタッフによる隙間仕事の紹介をします。
隙間仕事とは、職人仕事ではなく、
専門職のない仕事のことです。
こういう仕事は、我々スタッフの出番となります。

屋根のキーストンプレートと梁の間に通気口となる
隙間があるのですが、通気し、かつ防虫するような
専用の部材は、もちろんある訳もなく、
我々で考えて、作りました。
黒いストローを両面テープで適度な大きさに
固めて、これを隙間に差していきます。
手作りなので手間ですが、予想以上に
巧く納まりました。


05.11.29

今日は、浴室の防水工事の日です。
防水の種類は、防水としては高いですが、
最も信頼性の高いので、FRP防水にしました。

木造や鉄骨造の場合、よくFRP防水を使います。
防水は、信頼性が最も重要なのですが、
この防水には、欠点があります。
それは、リサイクルがきかないので完全に
産業廃棄物になってしまうことです。

個人住宅に使うのは、たいした量ではありませんが、
ハウスメーカーも使っているので
全体としては、かなりのものになっていると思います。

ハウスメーカーの作るものは、住宅としての
寿命が短いので、数年後には、
かなりの公害になることが予想されます。

早く、より以上に信頼性が高く、
地球環境に良いものが出ることを期待しています。


05.12.06


今日は、タカワ電気の広辻君が、
ダウンライトの設置工事に来ました。
また,写真はないですが、
外部のサッシ回りのコーキングも行っています。
毎回、ご指名の職人さんです。
会えずじまいでしたが、昨日建具職人の樋口くんが
玄関戸を付けていってくれました。
玄関戸は、内装の材とは違い、
イペという南洋材を使いました。


05.12.07



今日は,樋口くんの工場を訪れました。
内部の引戸の面材の確認に来ました。
この材料は、床と同じケンパス材ですが、
長さが2,2メートル必要のため、
材料の調達に大変苦労しました。
日本にはいっているケンパス材はほとんどが
加工済みのフローリング材で
長さが1,8メートル。
そのため建具には使うことが出来ず、
日本中の材木屋さんを探しまくって
一社だけ,千葉で長ものを独自に輸入しているところ
があり、試しに数本仕入れたところ、赤身の部分が少
なく、建具材に使用できる部分は、全体の3割ほどし
かなく、悩みましたが、選択肢が他にないので
45X50X2,4Mという材料を、400本購入しました。
それを使えるところだけを選んで、6ミリの厚さに
仕上げます。その枚数は,おおよそ400枚。
大変手間のいる仕事になってしまいました。
それを、下の写真のように合板の上に貼り、
プレス機で接着します。
これが引戸の面材になります。
一つ一つ全く表情が違うので、
それぞれをどの部屋の建具にするかを打合せをしまし
た。


05.12.08



今日は,鉄の職人の杉さんのところに来ました。
頼んでおいたスチールの格子と特注のコンセント
プレートと真鍮製の把手の出来を確認行きました。
既製品では,それぞれ気に入ったものが無く、
時々杉さんに頼んでいます。
それぞれの素材のもつ存在感と実際に手にした時の
重さは、とても納得できるものでした。
それに杉さんの気遣いでほんの少し丸みをおびた感触は、
優しさの伝わるものでした。


05.12.10



今日から土入れの作業が始まりました。
土の段取りがつかずに、今日に至ってしまいました。
150立方メートルの土を入れなくてはならないので
数日かかる予定です。上から土を入れて
重機で建物の下に送り込みます。
そして下では、スタッフが待ち受けて
下の方に送ります。
これを一日中行いました。
それでも足りずに、残ってしまいました。


05.12.13


今日,やっと土入れが完了しました。
予定通り150立法メートルは入りました。
4tダンプで50車になります。
この作業で、一段落つき後は、月末の完成に向けて
順調にすすみそうです。


05.12.14


早速今日から、土留めの作業をはじめました。
敷地の最下部は,雨が降ると土が流れやすくなるので
溝を作り、緩衝地帯を設けて、なおかつ柵をして
流れ出すのを防ぎます。
それでは不十分なので、後に芝を張る予定です。


05.12.15




今日は、宮島君のところにコンロを持ってきました。
そろそろキッチンの部材が整う頃で、
その確認にも来ました。
上の写真は,スタッフのソウタ君が引出しの
面材を紙ヤスリで仕上げているところです。
こういう地味で丁寧な手作業の繰り返しで
それぞれのキッチン部材もでき上がっていて、
彼らの思いがいっぱい詰まっています。
だから,メーカーのシステムキッチンのようなものに、
なるわけがありません。

打合せの途中で、ステンカウンターも出来上がったみ
たいでお願いしていた職人さんが、持ってきてくれま
した。今回は、面材がケンパスということで,カウン
ターのデザインんも少し変えていて、難しい注文をし
ていたのですが、挑戦して、見事仕上げてきてくれま
した。これこそ職人魂です!!


現場では,建具職人の樋口君が
室内の引戸を取付けに来てくれました。
先日から加工場で制作していたものが現場に
やってきました。
樋口君には、まだ、家具関係の建具を
お願いしているので、今月は、まだ何度も現場に
来てもらわなければならないです。


05.12.17


これは何をしているかというと
ダウンライトのフレームの塗装をしているところです。

既製品では、白か黒以外無いので、壁の色に合わせて
こげ茶色に塗装してもらいました。

来週は、キッチンや家具工事が始まり
一挙に現場もすすむ予定です。


05.12.20


先日の土入れもやっと完了し、
今日からは、外回りの排水工事です。
毎回、矢野さんには、土堀で苦労させていますが、
今回は、良質の土なので、だいぶ楽にほれるみたいです。


05.12.24



今日は,クリスマスイブです。
しかし現場は、全く関係ないように
いつもと同じようにすすんでいます。
上の写真は、電気の広辻君が、杉さんの作った
玄関照明の取付けをしています。
下は、樋口君が、宮島君の作ったキッチンの
引出しを取付けているところです。
みんな若く20代です。
本当にまじめで熱心です。
私の仕事は,彼らのような
すばらしい職人によって支えられています。
私がすることは、彼らの邪魔にならないことと
無駄な仕事をさせないことだけです。


06.1.11


今年初めての、フィールドの更新です。
年明けも5日から少しずつ現場は、進行しています。
本格的に職人が入りだしたのは、10日頃からですが
今日は、杉さんとステンレスの洗面カウンターを
ビーズブラストしてもらうために、
東郷町の職人さんのところにきました。
ここの社長の山口さんは、知る人ぞ知る、ステンレス
の表面加工の達人です。
「でいない」といったことは一度も聞いたことがなく、
本人も記憶がないそうです。
もちろん社長本人も未だ現役で、彼しかできない仕事
は多くやる気と好奇心は、まさしく職人の鏡です。
オンリーワンの仕事を極めるために、規模も拡大せず
に小さな工場で数人の職人と日夜、挑戦をしている人
です。写真は、工場での一風景をカットしてきました。
今回は、杉さんに彼を紹介するチャンスだったので
杉さんの作ったステンカウンターを持って来たのです
が杉さんもだいぶ刺激を受けたみたいです。
新年に改めて、心が洗われる日でありました。


06.1.13


今日は、サッシの職人さんが3人入りました。主に
金物やパッキンの取り付けですが、予定通りには行
かず、完璧になるまではまだ数回きていただかなけ
ればいけないみたいです。

来週は、杉さんが洗面カウンターを取り付けにきて
くれ、樋口君が建具の調整をして塗装屋さんが入る
と、後は我々による掃除のみとなります。


06.1.16


今日からは、全面道路の側溝工事です。
駐車場の一部が、公道となるため、
この工事は、役所の仕様による
承認工事になっています。
したがって、いつもおこなうものと違い
とても大掛かりでお金もかかる工事です。
木曜日までには終わる予定です。


06.1.19


最近は、もっぱらうちのスタッフは、掃除をしてい
ます。今日も、ガラス拭きを中心に細かな補修をし
ています。わたしも、職人に頼むほどでない左官仕
事を現場でしました。
サッシ回りが一部残りそうですが、明日のコーキン
グ工事でほぼ完了します。

無事にオープンハウスが行なえそうですが、
雪が少し心配です。
来られる方は、気をつけてお越し下さい。


06.1.20


一部、部品が間に合わないものがありますが、
だいたい完了しました。
今日は、コーキングのスペシャリストに来てもらい
ました。今回は、壁が凸凹なので、とても難しく、
プロでもきれいにできる人は、ほとんどいないと思
います。いつもご指名の写真の職人さんは、弟子が
何人もいるほどの、名人です。比較的新しい職種な
ので、あまり注目されませんが、現代建築には、欠
かせない仕事です。一見簡単そうに見えますが、き
れいに美しく早く行なうには、かなりの経験と技術
が必要です。


06.1.26


先日のオープンハウスも無事終了しました。
一般の方を含め、6、70人の方々に来ていただき
ました。6,7割は同業者ですが、それでも何か今
後の仕事に参考にしていただけるのであればこの仕
事をやり終えた意味がよりいっそう厚くなると思い
ます。

今日は、撮影に日となりました。
いつもお願いしているアクエリアスの山下さんです。

これが済むと後は週末の引き渡しをするばかりです。


06.1.31

先日,引渡が無事完了しました。
クライアントを始め,優秀な職人たちのおかげで、今回も完成度の高いものができました。
毎回、新しいトライをしているので、現場が始まると緊張感の連続ですが、
出来上がるとその分、満足度も高いものです。
予定していた地盤改良が出来なかった時はどうなるかと思いましたが、
鋼管杭で乗り切れたことは,とても収穫になり、今後の仕事にプラスとなりました。
それに逃げをほとんどとらずにおさめたサッシ回りは、初めての試みでしたが
鉄骨職人の渡辺さんの技によるところが大きかったと思います。
その他もそれぞれの職人をびっくりさせる提案ばかりでしたが、
全く問題がなかったように納めてくれた職人さんたちには、感謝!感謝!の連続でした。
このページは,今日で終了しますが、もう既に新しい現場も始まっています。
また次の現場も妥協せずに楽しく作っていきたいと思います。
長い間,ありがとうございました。